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保湿剤
保湿剤は製品の水分蒸発を防ぐと共に、皮膚表面の水分の調整をして、皮膚、毛髪にうるおいのあるしっとり感を与える目的で配合される。皮膚角質層の水分量が、皮膚の健康維持や外界がらの様々な刺激からの防御機能に密接に関係し、皮膚の老化防止、うるおい、なめらかさなどの感触に大きな役割を果たしている。この角質層の水分保持は通常NMF(天然保湿因子)と皮脂膜によってコントロールされているが、老化もしくは外界からの刺激などで容易にその機能が低下することから、化粧品でその保温成分を補うことは、基礎化粧品の大切な効能の一つである。肌の水分を補う保湿成分としては、生体成分と同じか、類似の成分が注目され、応用されるようになっている。したがって、NMFの構成要素であるアミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸などが用いられる。また、真皮層の保湿にかかわりの深いヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖葵質は、肌になじみがよく、水分保持効果が高い原料として配合されている。バイオテクノロジ一の進歩により、ヒアルロン酸など、天然界からは入手しづらかったものも、生産できるようになった。さらに、表皮細胞の水分保持に大いにかかわっているのが細胞間脂質であり、この脂質の類似物質も開発されている。そのほか、保湿剤としては、昔からグリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ソルビットなどの多価アルコール類が多く用いられている。これらは水分を保つ働きぱかりでなく、使用感にも大きく影響する。植物からの抽出成分も、角質層の保湿機能を補い、うるおいのある肌づくりをし、肌の恒常性維持に有効なことから広く配合されている。さらには、可溶性コラーゲン、ユラスチン、ケラチンなどのたんぱく質加水分解物、牛胎盤エキスより抽出するプラセンターエキスや哺乳動物の胃粘膜、唾液腺で生産、分泌される糖たんぱく質のムチン、カニやエビの殻を主原科とするキチン・キトサン、ビフィズス菌代謝物、酵母発酵代謝産物、酵母抽出物など多くの物質が保湿剤として使用されている。
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